Nicola HenryとApolline Schöserのフレンチ・アヴァンデュオNina Harkerによる最新作。2020年のセルフタイトルでのデビュー作から3年、今回は小文字表記のセルフタイトル? レコードの仕様は穴あきダイカットスリーヴに、べったりセンターホールを塞いで貼られたラベルというぶっきらぼうな装丁となっています。まだまだ謎多きユニットですが、3年前にリリースされたデビューアルバムや、以前入荷したApolline Schöserの別ユニットKou、Descreet Music周辺が好きな方に大推薦の一枚。ギターの爪弾きに思いつきのような歌を漂わせ、ポツンとしたピアノの独奏、漏電気味の電子音と話し言葉、80年代DIYを思わせる粗暴な電子ビート、雷鳴などのフィールド録音と殆ど脈絡のないように並べられたトラックが、2010年以降のサイケデリックともいえるローファイでシュールなセンスとコラージュ感覚で編まれています。
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