Release Date
2022年3月15日
Format
Cassette Tape
Product Number
Practical Music(Pr.4)
canatala, All Night Flight
英国の音楽家Janet Sherbourneと鍵盤奏者Mark Lockettが、1987年に自主レーベルPractical Musicから発表したカセットテープ作品「Walks Abroad」をconatalaとイギリスのAll Night Flightの共同企画にて当時のフォーマットで復刻します。
Janet Sherbourneは、Brian Enoによる伝説の実験音楽レーベルObscureに残されたJohn Cageと、夫であるJan SteeleのカップリングLPにヴォーカルとして参加。そのJan Steeleを中心としたZiz! EnsembleやMetalworksというコンテンポラリー・ガムラン楽団や、近年はCafecitoというラテン・グループを率いています。
コンテンポラリーを軸に、ミニマル・ミュージック、ラテンジャズ、シンセポップ、ガムランにまで軽やかにジャンルをまたがる彼女の作品たちは、80年代から現代に至るまで自主レーベルPractical MusicからカセットテープやLP、7inchでリリースされています。
pianola recordsでは2020年のオープン当初から、彼女から譲ってもらった各種デッドストックの販売を続けてきましたが、1987年の本作は彼女も販売用の在庫は所有していませんでした。
本作は、1986年「Slower Than Molasses」と1990年「Café Olé」でのコラボレーターであるMark Lockettと彼女がそれぞれ6曲ずつ作曲。Mark Lockett作曲の花の咲くような美しいアコーディオンのパターンで始まり、ピアノやシンセによる静謐なナンバー、クリスタルのように輝くDX7の音色、スキップするリズムマシン、Janetによる透き通ったヴォーカルによって奏でられる不思議なサロン・ミュージック。そのアンビエント・キャバレーと呼びたくなる、奇妙で気品高いナイト・ミュージックは他では見当たらない真にオリジナルなものです。