フランスはモンペリエ出身のアヴァン・ポップ作家、Pascal Comelade。電子ミニマル・ユニットFluenceや初期の実験段階を経て、今では彼の象徴的なスタイルであるオモチャやアコースティック楽器を中心とした密室内楽を確立していく頃に率いた楽団、Bel Canto Orquestraの初期1983年のコンサートを収めたレコードが登場。元々はカセットテープとしてリリースされていたもので(パスカル曰く、ブートみたいなものだとか??)、レコードとしては初のお目見えとなります。 相棒ともいえるPierre Bastien、のちにクレプスキュールからデビューするCathy Claretなどを含むメンバーで、おもちゃのサックス、シロフォン、トイピアノ、コルネット、マラカスなどによるアンサンブルは、90年代以降の愛らしさなどはあまりなく、トイフルな楽器を使用しつつも、救いのないような哀しさが横たわる、まさに絶頂期ともいえる瞬間を閉じ込めた最高の1枚。
1992年に録音した未発表曲をボーナストラックとして収録。
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