ふいご - ふいご(CD)

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ふいご。この“ゆるさ”は未来からの波動である。
気鋭のトロンボーン奏者・古池寿浩が名手・中尾勘二、関島岳郎と紡いだ音楽はかつてどこにも存在しなかった不思議な佇まいをしている。それは、中尾、関島が故・篠田昌巳と共に作り上げたコンポステラの音楽とも明らかにちがう。
コンポステラの音楽はクレツマーやフォルクローレ等、二〇世紀の大衆音楽の遺産のうえに築き上げられたものだったのに対し、ふいごの音楽は過去のどこにも元帳をもとめることができない。コンポステラは過去の音楽を洗い出し仕立て直すことによって未来の音楽のありようを予見するという離れ業をやってのけたが、ふいごはまったく正反対だ。
ふいごは未来という非在の時間と場所から、“あたたかさ”を運び、“なつかしさ”を届けてくる。未来もまた、ノスタルジーを夢見ているのだろうか。音楽におけるバック・トゥ・フューチャーは、ときに弛緩しながらもなかなか刺戟的だ。二一世紀の音楽もまんざら棄てたものではない。2008年作品



火のない炉に送られる空気、無人の風景に吹く風、すべてはふいごの為せる業。
ここまでふにゃけた状態のまま、かろうじて形を留めた音楽はかつてない。
やわらかな三本の管楽器が織り成す珠玉のメロディーは、存在しないはずの郷愁を呼び起こす。
スローライフ? 否、そんな遅さではまだ足りぬ。
これは地球の制止する日に呟かれる陰鬱にして清々しきボヤキである。 宇波拓

懐かしさに似ているが、それとは違う。
緩やかさに似ているが、それとも違う。
鞴と吹子と吹革が織り成す、息と風と気の響宴。
おお、コンポステラ以来のオフノートのまったき正統が、今ここに。
佐々木敦(HEADZ)

管の鳴りとメロディー・ライン、曲の大きさとお三方の存在感がどれもぴったり余分なものがなくて、「適材適所」という言葉を思い出しました。何に必要なのかはわからないけど、必要なものだけで出来た音楽でうらやましい。嫉妬心がメラっと。 
大谷能生

1.tottiri
2.zeboo
3.ざぶろ seat bath
4.ダルタニアン D`Artagnian
5.R-pen
6.ボーロ bolo
7.臥牛 gagyu
8.米粒訓 kometubu-kun
9.妙暗寺 myouandera
10.yonnyoattbattenga
11.Arisode-naikyoku
12.コミュニケーション元年 First year of Communications
13.ygelegy
14.大道 daidoo
15.けむり kemuri

ふいご:
古池寿浩 Toshihiro Koike trombone
中尾勘二 Kanji Nakao soprano & alto saxophone, klarinette
関島岳郎 Takero Sekijima tuba
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