浮 ぶい - 私 (CD)

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前作『あかるいくらい』から4年、その間もナイロン弦のガット・ギターをたずさえて各地を行き来し、精力的に演奏活動を続けてきたシンガー・ソングライター、浮のオリジナル・サード・アルバム『私』が完成しました。

前作に引き続き、浮と港のメンバーである藤巻鉄郎(ドラムス)と服部将典(コントラバス)、バイオリン奏者のイガキアキコ、と、気心の知れた演奏家が再集結。さらに、ギター奏者の山内弘太を加えた5人で、フィールド録音の新境地を開拓する音響作家、東岳志をエンジニアに迎えて岐阜県大垣市の湖畔でレコーディングを開始した本作は、その後、桜井芳樹のギターやウクレレを加え、さらに浮の自宅で古川悠木と録音した密やかな3曲を配し、計13曲収録の大作へと実を結びました。

アコースティックなアンサンブルを基調に山内弘太のエレクトリック・ギターが空間を満たすオープニングに象徴されるように、フォークやジャズといった固定したイメージを大きく刷新した音世界のみならず、ときにたたずみ、ときに歩幅を広げて駆け出していく浮の歌声には、いつかどこかの炉端で聴いた民話の記憶や、その幻想性を呼び覚ますような不思議な力も湛えています。

タイトルである「私」は、本作の随所に登場します。あるときの「私」は「ひとりで全て」(椅子の足)で「どこに立っても」(外は綺麗)いません。「青い川」のある町に住み、決して「完成しない」私。そして「私から生まれた景色そのもの」(そのもの)でもある「私」。それらの「私」は、歌として発せられると同時にあなたの「私」を震わせます。それは、私があなたと重なり得る大きな世界観に浮の手が触れたことも伝えているでしょう。いくつもの「私」が響きあうポリフォニーに、聴く者ひとりひとりを招き入れる。そんな、大きくスケールアップした『私』に、あなたもぜひその耳を浸してみてください。

 

演奏:浮と港(米山ミサ、藤巻鉄郎、服部将典)

ゲスト:イガキアキコ、桜井芳樹、山内弘太、古川悠木

録音・ミックス:東 岳志、古川悠木 マスタリング:風間 萌

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