Antoine Loyer & Megalodons Malades - Talamanca (LP)

ベルギーのアヴァン・フォーク〜SSW、Antoine Loyerと同国ブリュッセルの合唱隊Megalodons Maladesが2019年夏にスペインはカタルーニャの村で録音した作品。
コーラス隊とアコースティック・ギター、リュート、ハーモニウムといった古くからの楽器、ファゴット、ピッコロ、そしてパーカッションなどで構成されたアンサンブルは民族音楽を吸収したプログレッシヴで実験的なものですが、アコースティックな温もりと繊細で多彩なメロディに彩られた、かつての先鋭的なブラジル音楽や現代の実験インディ・ポップが融合したような素晴らしいポップ作品へと昇華されています。めちゃくちゃヤバいです。


以下メーカインフォです。

2019年夏、スペイン、カタルーニャの村に赴き、録音された新作。アルバムのタイトル「タラマンカ」はカタルーニャにある村の名前で10分近いB4は村にある教会で収録。テーブルを囲んで交わされる会話のような大変スポンテニアスな作風ながらとても風通しのよい充実した仕上がり。あらゆる枠組、音楽を語る際の使い古された常套句をすり抜ける真の意味で自由かつ、創造的な一枚。どこかトロンプ・ルイユ（騙し絵）を思い起こさせます。声、合唱が中心にありリュート、コントラバスーン、ピッコロ、ハーモニウムといった。電気を通さない楽器のみで編曲されているのも今ではかなり稀でしょう。