エム・レコードのベストセラー、UKアフリカン/カリビアン混成バンド、スティール・アン・スキンが残したアングラ偉業(異形)トラックのうちディスコ/エレクトロな方面をまとめたLPです。CD版と異なる内容で、更に装丁を変えた新仕様。
エム・レコード「スティール・パン・シリーズ」第三弾。
スティール・アン・スキンは、40年代から英/欧で活躍したアフリカン・ハイライフのスター、ジンジャー・ジョンソンのバンド The Afrikan Drummersの一員だったピーター・ブラックマン(トリニダード出身)によって、1970年代初頭のロンドンで結成されたカリビアン系グループ。グランドマスター・フラッシュのネタで有名な20th Century Steel Bandのメンバーを含め、トリニダード、ガーナ、ジャマイカ等の出身者で構成されていた。彼らは社会活動プロジェクトの性質が強く、西インド諸島の音楽を紹介するワークショップとして機能し、70 年代後半から90 年代初頭まで活動。長年の社会貢献をねぎらい、リーダーだった故ピーター・ブラックマンに大英帝国勲章(MBE)が授与された。グループ名は彼らの使う楽器(スチール・パンや木製の打楽器など)に由来する。
2008年のCD 化で人気爆発となった「Afro Punk Reggae (DUB)」は、シングル「Reggae is Here Once Again」(1979)のダブ・ヴァージョンで、ソカに四つ打ちディスコ・ビートを導入し大胆なダブ処理を加えたスティールパン・ディスコ・チューン。エムがHonest Jon'sにサブライセンスした12インチも発表された。
本LP 版のみの収録曲には、80s スティール・ブギー「Lady」と、そのDUBヴァージョン「Lady (Instrumental)」、また「Burning World」は彼ら本来の姿である開放的でソウルフルなスティールバンドのヴォーカル・チューンだ。
*注:ジンジャー・ジョンソンの「Iroko Country Club」は、Average White Band, Osibisa, Fela Kuti, Peter Sellers, Martin Feldman, Ebenezer Obeyなどが出演したイギリスで当時最もホットなアフリカ系クラブで、ロンドンの黒人層に混じって、多くの有名人、芸能人、ロック・ミュージシャンが出入りした伝説的スポット。
*英語・日本語解説
*ピーター・ブラックマンによる特別寄稿
*96khz/24bitデジタル・リマスター
メーカーインフォより