インターネット黎明期から、その独特なピクセル・アートで活動を続けるビジュアル・アーティスト、ten_do_tenによる、MIDI音源で制作された奇妙すぎるクラシック音楽カバー集が、超限定7インチ・ダブプレートとして登場!
大量生産ができないダブプレートという性質上、各タイトルにつきわずか10枚ずつ。
null recordsが一枚一枚、丹精込めてダイレクトカッティングで生み出した7inchレコードに、ten_do_ten自身による封蝋スタンプとエディションサイン入りお手製ジャケットが組み合わさった、超プレミアムなブツが爆誕しました!これはヤバすぎです。
ten_do_tenは、かつて所属していたサイケデリック・コラージュ・ポップ・グループ「Delaware」脱退後、音声データ再生ソフト「QuickTime」に搭載されていたMIDI音源を使った創作に没頭。
2000年には、立花ハジメがプロデュースしたNTTドコモの携帯電話向けIP接続サービス「iモード」公式サイト「The END」にて、毎週木曜日にクラシックの名曲をMIDIで解体・再構築した「着メロ!」を配信していました。
今回リリースされるレコードは、その当時の音源をリマスタリングしたもので、すでにサブスクで先行配信されていた楽曲を収録していますが、それらのクリアなステレオ・サウンドに対して、レコードは全然異なる風情を醸すモノラルで収録しています。
インストゥルメンタル版『c_l_a_t_i_c』と、ten_do_tenの妻であり糸編家としても活動するjungjungとのデュエットを含むボーカル入りの『c.l.a.t.i.c』、それぞれ8曲ずつ収録されています。
ホームメイドの箱庭スケールという点では、当時隆盛を誇ったエレクトロニカとも近しいものがありますが、サウンド自体はまったくの異物。
Frank Zappaのシンクラヴィア作品や、Roger Doyleのフェアライト実験、The Dead Goldfish EnsembleのMSXコンピューター作品など、1980年代のデスクトップミュージック黎明期を思わせながらも、ミレニアムに存在したロスト・テクノロジーが、より無時代的・無国籍的とも言える独特の雰囲気を追加しているのかもしれません。 誰もが知るクラシック音楽の“世紀の旋律”たちが、細かく分解され、コンピューターライズドされ、「カクカク…ビュン!」とつぎはぎの関節を得て踊り狂います。
ビットの隙間から立ち昇る謎のエキゾチカ、首をかしげながらラテン風のリズムを刻むカラクリ人形、廃品工場で突然動き始める壊れかけの機械たちによる饗宴——。
無限の想像力を刺激する、最高のブレインダンス・ショートトラック集です!
EPLP + Lyric Sheet
August 2025
3,800yen (10 editions w/ signature)
1. y.e.b.i.s
2. b.u.d.d.a
3. n.a.t.i.o.n.a.l
4. c.l.u.b.k.i.d.s
1. s.e.x.n.a.d.e
2. m.e.r.l.i.o.n
3. k.e.b.a.b.o.o
4. a.r.i.o.r.i.h.a.b.e.r.i
Cover art "d_e_b_u_s_s_y": ten_do_ten. 2025