フランスにおけるフリージャズの黎明期より活躍するピアニストFrancois Tusques。今までのフリージャズのアプローチに行き詰まり、より大衆へと向かっていく中で、それぞれ異なる国のミュージシャンを集結させた楽団Intercommunal Free Dance Music Orchestra。本作は1978年にリリースされ、テュスクの思想的メンターでもあったスパイン人歌手Carlos Andreu、ギニアのサックス奏者Joe Maka、トーゴ出身のトロンボーン奏者Adolf Winkler、そしてフランスからはMichel Marreなどが参加。ジャズを軸にラテンやカリプソ、アフロパーカッションの肩の抜けた心地よいセッションですが、そこには前衛最前線の名うての演奏家たちの絶妙なニュアンスを感じることができます。名盤。