フランスにおけるフリージャズの黎明期より活躍するピアニストFrancois Tusques。今までのフリージャズのアプローチに行き詰まり、より大衆へと向かっていく中で、それぞれ異なる国のミュージシャンを集結させた楽団Intercommunal Free Dance Music Orchestra。ピアノの淡くたゆたうフレーズの繰り返しにテュスクの思想的メンターでもあったスペイン人Carlos Andreuの歌唱が印象的な「Le Musichien」はあるコンピにも収録されこの10数年で注目された大名曲。土地のフォークロアと先進的フリージャズを結びつけていったフランスならではのポストフリーなテイストが最良の形として表現された傑作。一生ものです。