
隠れたポストパンク名バンドの秘宝音源!Family FodderのJohn “Alig” PearceがMick Hobbs(The Work, Officer!)らと結成したThe Lo Yo Yoの幻のデモ音源がアナログ化!
The Lo Yo Yoは、Family Fodderが休止期間中にJohn “Alig” Pearceが始動し、英国レコメン〜実験ポストパンク重要人物Mick Hobbsを中心とするOfficer!のメンバーらを加えて結成。それぞれの異なるルーツを持ち寄りながら、The RaincoatsやNaffiなどに通じるポストパンク・ダブのエッセンスや取り入れた独自の音楽性を築きました。そのサウンドは、ポスト・パンクとレコメン系を結びつける鍵を握る存在であり、ポストパンク史に埋もれた語られるべき特異なバンドのひとつです。
1984年にスタジオ・アルバム「Extra Weapons」を録音する直前、彼らは自宅で8トラックのオープンリールを使ってデモテープを自主録音。この音源が今回初めてアナログ盤として再発。DIY精神が宿るこのデモテープには、宅録という限られた制作環境からは信じがたいほど豊かなサウンドが詰まっています。
デモ収録曲の半数ほどは後にスタジオ・アルバムで再録されることになりますが、バージョンとしてはまったくの別物。スタジオ盤は音質がクリアになった分、演奏が洗練された印象がありましたが、このデモでは、バンドの本来の熱量と迫力がストレートに伝わってきます。社会主義的なメッセージと切実さ、胸を焦がすキャッチーなポップセンス、ポリリズミックなドラム&パーカッションとベースギターが色彩豊かなリズムを生み出し、さらにはサックスやオルガンまで様々な楽器を加えたアンサンブルは、ポストパンクにあって異彩を放つ豊潤な音楽性が展開されています。